

疾病の早期発見や治療方針を左右する重要な検査を行う臨床検査技師。
学部教育での一貫した学びは東海地方初となる生殖補助医療をはじめ、専門性の高いカリキュラムで将来の可能性、活躍の場がぐんと広がります。
医療現場だけでなく、一般企業など新たなフィールドで活躍することができる専門資格です。新カリキュラムでは、将来、下記の現場で活躍できるプログラムを用意しています。
臨床検査学の専門分野を学び、さらに専門性の高い資格を取得することで、多様な働き方が可能です。
| 生殖補助医療 |
学部教育で一貫した学びは
|
|---|---|
| 超音波検査 | 大学卒業後、働きながら超音波検査士を目指すことができます |
| 食品科学 | 食品衛生管理者、食品衛生監視員、食生活アドバイザー®、健康食品管理士の取得が可能 |
| バイオ技術 | 上級バイオ技術者、中級バイオ技術者の取得が可能 |



生殖補助医療の分野で不妊治療に貢献できる胚培養士について学部で一貫して学べるのは、東海エリアでは本学のみ。このほかにも、従来の心臓や肝臓などの腹部臓器だけでなく、スポーツ傷害や運動器疾患などに対応する超音波検査士や、食品衛生管理者、食品衛生監視員をはじめ、バイオ技術者を目指すためのカリキュラムの導入によって、医療の現場はもちろん、食品関連企業や製薬企業、公務員といった幅広いフィールドで活躍できる一歩進んだスキルが身に付きます。将来どのような選択肢があるのか、多様性ある臨床検査技師の仕事についてご紹介します。
多様性1
胚培養士
胚培養士は、不妊治療技術の中核である体外受精や顕微受精など、生殖補助医療を行う医療技術者として必要不可欠な存在です。医師の指示のもと、各種不妊治療に適した卵子と精子の選別・凍結・融解を行い、体外受精・顕微受精の場合では卵子と精子を用いて受精操作から胚の成長、胚移植の介助までの一連の業務を行います。

病院・婦人科クリニック・不妊治療センターなど、不妊治療を診療科目に持つ医療施設が主な勤務先となりますが、総合病院・大学病院から個人クリニックまでその規模は多岐にわたります。胚培養士は母体に対して直接治療を行うことはなく、医師の指示のもと、専用設備の整ったラボで緻密な作業を行います。
臨床検査技師の国家資格を取得
「日本臨床エンブリオロジスト学会」「日本卵子学会」のいずれかに所属
生殖補助医療の認可を受けた病院・クリニック・不妊治療センターなどで生殖補助医療業務に一定期間従事
所定の症例数など条件を満たした上で所属する学会が行う胚培養士認定試験に合格
多様性2
超音波検査士
超音波(エコー)検査は、患者さんの体から直接情報を記録して調べる生理検査と呼ばれる検査の一つです。体の表面にプローブというエコーの出る機器をあて、体内の臓器からはね返ってくる音波を利用して映像化する検査方法です。エコーは痛みや放射線による被ばくが無く、安全に繰り返し行える検査であり、病気の早期発見や診断に役立っています。超音波検査士(ソノグラファー)はエコーのプロフェッショナルとして心臓や肝臓だけでなく血管や関節など全身のほぼ全てを検査します。

医学は「日進月歩」と言われますが、この数年間のエコー装置は目覚ましい進歩を遂げています。それに伴い、ソノグラファーが必要とする知識は益々高度化と多様化が進んでいます。従来、エコー検査を行う場所は、病院やクリニック、検診施設に限られていましたが、病院などの施設を飛び出し、スポーツ現場や被災地などに及び、その技術を生かす範囲も広がっています。
臨床検査技師の国家資格を取得
病院・クリニックなどで超音波検査業務に一定期間従事
「日本超音波医学会」「日本超音波検査学会」のいずれかに所属
所定の症例数など条件を満たした上で超音波検査士認定試験に合格
多様性3
食品衛生管理者
食品衛生法により食品衛生法施行令に指定のある食品または添加物の製造・加工を行う企業には、食品衛生管理者を置くことが法律によって定められています。食品衛生管理者は、在籍する企業の業務内容に沿って、製造または加工される製品の安全性を保つための施設や社員の衛生管理や食中毒予防などに従事します。

食品や添加物の製造または加工を行う食品メーカーなどが、主な勤務先となります。また、民間資格である食生活アドバイザー®や健康食品管理士の資格を併せて取得することで、就職の際に有利になることはもちろん、入社後もよりトータルな視点から衛生管理に携わることができます。
指定された科目を修得し卒業することで食品衛生管理者の任用資格取得
自治体の規定に従って就労先の施設が食品衛生管理者として届出
多様性4
食品衛生監視員
国家公務員・地方公務員では、勤務場所・担当業務が異なります。デスクワークと検査業務の双方を範疇に、輸入食品の安全確保や検疫感染症の国内への侵入防止、飲食店などの営業許可・指導・食中毒の調査や対策をはじめ、食品の検査や市民からの苦情相談への対応なども行います。

国家公務員の場合は主に空港や港で、地方公務員の場合は、自治体の保健所で業務に携わります。いずれの業務も、食の安全を守る重責を担うと同時にやりがいのある仕事です。
臨床検査技師の課程を修了し卒業することで食品衛生監視員の任用資格取得
食品衛生監視員として任用
多様性5
バイオ技術者
バイオ技術者とは、生命現象を科学的に理解した技術であるバイオテクノロジーを用いて研究・開発する技術者です。分子生物学・細胞培養技術学・遺伝子検査学などを用いて医薬品、保健衛生、医療機器、エネルギー、食品、化粧品や環境保全といった幅広い分野において、製造・評価・解析の効率化および高性能化の実現と安全性の管理と評価に取り組みます。

バイオ技術がさまざまな分野で生かされていることから、民間企業の研究所をはじめ、バイオ産業や製薬関連企業、大学の研究室や独立行政法人、さらには農業試験場をはじめとする公的機関など、幅広い職場で活躍することができます。製薬開発、再生医療、遺伝子組み換え生物分析、環境分析、植物の培養技術や品種改良、醸造技術や食品開発、化粧品の開発・分析など、その分野も多岐にわたります。
中級バイオ技術者
❶バイオ技術等に関する課程の卒業者
❷バイオ技術等に関する課程の2学年修了者および2学年修了見込みの学生
上記❶❷のいずれかを満たした上で、認定試験に合格
上級バイオ技術者
❶中級バイオ技術者認定試験合格者で認定証取得者
❷バイオ技術等に関する課程の3学年修了者または3学年修了見込みの学生・卒業者または卒業見込みの学生
上記❶❷のいずれかを満たした上で、認定試験に合格



臨床検査技師は、病気の早期発見や原因の特定など、患者さんに対して極めて重要な検査を行うスペシャリストです。看護師や薬剤師に比べてあまり知られていない専門職ですが、医療現場には不可欠な存在としてチーム医療を支える上でも重要なポジションにあり、今後ますます需要が高まっていく職種といえるでしょう。臨床検査技師になるためには、国家試験の合格が必須です。医療総合大学である本学は国家試験の合格実績が高く、2021年3月の卒業生の臨床検査技師国家試験合格率は100%。充実した教育体制で、臨床検査技師への道をバックアップしています。

臨床検査技師 田中 美優さん
2015年度卒業
臨床検査学科の卒業生の一人、田中美優さんが勤務する細菌検査室には、日々患者さんから採取された痰や尿、血液といった検体が持ち込まれます。田中さんは臨床検査技師として、これらの検体から感染症の原因となる病原菌を検出したり、有効な治療薬を調べる細菌検査に携わっています。年々増加傾向にある検査件数は年間3万件超。細菌といった生き物を相手にすることから細菌検査室は365日稼働しています。「病原菌を突き止めることが、適切な治療につながり、直接患者さんと接することはなくても、役に立っているというやりがいを感じます」と田中さん。感染症対策チーム(ICT)の一員として、院内感染防止のための指導にも携わる先輩方を目標に、将来的に細菌検査に関わる上級資格の取得を目指しています。
新たな検査技術や装置が次々と導入され変わり続ける臨床検査の現場には、ゴールはありません。「今はまだ至らないところが多いけれど、知識を増やして病院に貢献できる検査技師になりたいです」と語る田中さん。「臨床検査技師の仕事は一生勉強」という大学時代の恩師の言葉を胸に、臨床検査技師の仕事と向き合っています。
臨床検査技師の国家試験合格率は過去実績100%。スペシャリストとして、さまざまな現場で即戦力として活躍できる優秀な人材を、より専門性の高い充実のカリキュラムで育成します。




本学では、「生殖補助医療」「超音波検査」「食品科学」「バイオ技術」の中から、興味のある専門分野をさらに深く学べる新カリキュラムを2022年4月からスタート。臨床検査技師の国家試験合格に向けた徹底的なバックアップはもちろん、健康食品管理士や上級バイオ技術者といった資格取得も積極的に進めています。本学では、多様な選択肢がある臨床検査技師を目指すことができますが、一人ひとりの希望に合う道に進むことができるよう学生に寄り添ったキャリア支援体制を整えており、1年次から就職活動に備えた各種プログラムを用意。また、就職後のスキルアップとして、超音波検査士をはじめとする専門性の高い資格取得を目指す卒業生を対象に講習を実施する(予定)など、学生一人ひとりの医療人としてのキャリアを長期的に支援します。ぜひ本学で、多彩な可能性にチャレンジできる臨床検査技師を目指してみませんか?














